今回の書評は 

刀語 第一話 絶刀・鉋(カタナガタリ ゼットウ・カンナ)

刀語 第一話 絶刀・鉋/西尾 維新
¥1,029
Amazon.co.jp

です。

この本は講談社ボックスで西尾維新による12ヶ月連続刊行のシリーズもの「刀語」の一冊目となります。

シリーズものの一冊めということで軽めの内容です。

というか、主要人物の鑢七花と「奇策士」とがめの顔見せがメインといった感じでした。

内容的には薄いと思います。

最初の一冊目なのでまあ仕方ないですけど、もしこれが連続刊行で12冊で完結するという前提がなかったら次巻を買わなかったと思います。

逆に言えば西尾氏のセンスからして、これから盛り上がっていくことは確実ともいえるのでこれからが楽しみでもあります。


評価は☆☆☆

☆三つです。悪くはないがもう一ひねり欲しいところ。


ここからはネタばれ含みます。隠している部分は反転して読んでください



刀語は12本の特殊な刀をめぐる物語のようです。

特殊な刀ということでるろうに剣心の新井赤空作の殺人奇剣を思い出しました。

今回出てきた刀自体はそれほど驚くようなものではなく、むしろ持ち主の方がびっくりだよってって感じです。

さすがに敵が忍者の癖に暗殺ではなく1対1で戦ったり(だまし討ちはしてましたけど)

勝負の決まり手が相手の自滅だったり

1話目にしてるろ剣でゆう九頭龍閃的な技を使ったりと

突っ込みどころは何個かありましたが物語としてはひっかかりもなくすっきり読めました。


僕は来月も買うつもりですが、現時点では西尾維新フリーク以外にはあまりオススメしません。

が、もし図書館で見かけたら読んでみるのも一興かと思います。